予防接種
子宮頚がん予防ワクチン
子宮頚がんは若いうちから発症する可能性のあるがんです。
子宮頸がんの原因の多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染によります。
HPVにはがんにすすむようなハイリスク型のものから、がんにはすすまないローリスク型のものまで多くの型があります。
HPVは性的接触で感染するウイルスで、感染自体は珍しくなく、多くは自然に排除されます。
しかし一部は長期間持続し、子宮頸がんや前がん病変を引き起こす可能性があります。
今後感染の可能性がある女性は、ぜひ接種しておきたいワクチンです。
接種スケジュール
- 定期接種対象:小学6年~高校1年相当の女子(無料)
23区内に在住の小学校6年生から高校1年生相当の年齢までの女性(高校1年生の年度末まで)
自費で接種した場合3回で8万円ちかくかかります。上記対象者はぜひこの機会に接種しておくようにしましょう。
(接種を勧める国の方針が2022年から再開: HPVワクチンの安全性についてあらためて確認し、接種による有効性が副反応のリスクを上回ると判断され、令和4年4月より厚労省からの通知により積極的勧奨が再開されております。)
通常は3回接種(0か月・2か月・6か月の間隔で接種します)
9価ワクチンは2回接種(15歳未満で開始した場合)も可能です
HPVワクチンの種類
- 2価ワクチン(サーバリックス®)
- HPV16型・18型を対象
- 子宮頸がんの原因の約65%を予防
- 4価ワクチン(ガーダシル®)
- HPV6型・11型・16型・18型
- 子宮頸がん+尖圭コンジローマも予防
- 9価ワクチン(シルガード9®)
- HPV6・11・16・18・31・33・45・52・58型
- 子宮頸がんの原因の約90%を予防
◆ 副反応
- 多くは接種部位の痛み・発赤・腫れ
- 一時的な発熱・頭痛・倦怠感など
- 重篤な副反応はまれ
ワクチンは すべてのHPV型を防げるわけではありません
成人後も子宮頸がん検診(細胞診やHPV検査) を定期的に受ける必要がありますが、子宮頸がんや前がん病変の発症リスクを大幅に減らすことができます。
性交経験前に接種するほど効果的です
ご予約・お問い合わせ:03-3668-6170
先天性風しん症候群対策
風しんは、風しんウイルスの飛沫感染によって引き起こされる疾患で、全身に発疹がでたり、発熱がおきたりします。
妊娠初期の女性が感染すると、妊婦さん自身への影響は大きくないのですが、胎児に「先天性風疹症候群(CRS)」を起こす危険があり、心疾患、難聴、白内障などの先天異常を引き起こす可能性があります。
風しんにはワクチンがあるため、ワクチンを接種することにより抗体を獲得すれば、風しんに感染する可能性をほとんどゼロにできます。
これから妊娠を考えている方や、そのパートナーの方はぜひ風しんに対する抗体をもっているかを確認のうえ風しんワクチンを接種しましょう。
接種スケジュール(定期接種)
- 1歳時(MRワクチン1回目)
- 小学校入学前1年間(MRワクチン2回目)
この2回でほぼ確実に免疫がつきます。
成人での接種
- 風疹にかかったことがない、またはワクチン接種歴が不明な場合は追加接種を推奨。
- 特に妊娠を希望する女性、その配偶者、周囲の人は接種しておくことが重要です。
- 中央区では、先天性風しん症候群対策として、一部の対象者に対して抗体検査+無料クーポンでの接種事業が行われています。
注意点
- 生ワクチンのため、妊娠中は接種できません。
- 接種後は2か月間避妊する必要があります。
- 発熱・発疹などの軽い副反応が出ることがありますが、重い副反応は稀です。
風疹ワクチンの種類
- MRワクチン(麻しん・風しん混合ワクチン)
- 風疹ワクチン
先天性風しん症候群対策(中央区)
- 対象者
19歳以上の区内在住者で、風しんにかかった事がなく、風しんワクチンの予防接種をした事がなく、風しん抗体検査をした事がない以下の方
- 妊娠希望女性
- 妊娠希望女性の同居者
- 妊婦の同居者
- 費用
中央区在住の方は抗体検査、ワクチン接種ともに無料です。
詳しくはこちらをご覧ください
当院へのご予約・お問い合わせ:03-3668-6170
